人手不足を解消するには…

今日本のどこの病院も福祉施設も慢性的な人手不足に悩まされています。特に介護福祉士、看護師の資格をお持ちの方は超売り手市場と言っても良いほど、日本全国で働く事が出来ます。

先日総務省が2024年の日本の総人口を1億2,156万人と発表していましたが、驚いた事に去年1年間と比較して約86万人の人口が減少したと言われています。2009年をピークに日本の総人口は減少しているのですが、約86万人減だなんて相模原市(約72万人)と座間市(約13万人)の人口が丸々いなくなったのに相当するじゃないかと思いました。びっくりもしましたけど、恐怖さえ覚えました。いなくなった方の多くは高齢者だとは思いますが、若年者もそこに含まれると思いました。

慢性的な人手不足を解消するために「介護職・看護職のお給料をもっと上げよ」という主張は基本的に正しいと思います。特に介護職は「3K(きつい・汚い・危険)」と呼ばれるような風潮は今なお残っていて、低賃金で働いているというイメージは払拭されていません。しかし私はお給料を上げるとともに俗にいう「103万円の壁、106万円の壁、130万円の壁」に関しても見直しをしてほしいと思います。(それぞれの壁については調べてみてくださいね) 今日福祉職でパートタイムで働く職員はこの壁の範囲内で働いている方がほとんどであると思います。もし安易に賃上げだけすると今まで働いていたパートのベテラン職員は「これまで7時間働いていたけど、6時間に変更してほしい」「週4日働いていたけど、3日に変更してほしい」というような方が急増すると思います。賃上げは労働者にとってはとても喜ばしい事ですが、経営者にとっては労働時間や労働日数を減らされるため悩ましい問題だと思います。この事をセットで考えて頂かなければ人手不足の解消には繋がらないと思います。7月28日の勉強会ではこの話もしようと思っていたのですが、時間が無くて省きました。国会議員の先生方には是非ともご検討願いたいと思います。

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